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文協理事会=17万5千R$の赤字計上=来年予算収支とも大幅増

11月26日(水)

 ブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)の理事会が二十一日開かれた。理事四十人のうち二十二人が出席した。海外日系人大会にあわせて訪日していた上原会長が帰国報告。懸案の百周年事業について、「日本政府は両国、両国民にとって長く有益になるようなものを、と考えている」などと理事たちに伝えた。経理報告では今年十月までの経常収支が発表され約一七万五〇〇〇レアルのマイナスを計上。職員七人が今年相次いで定年退職したことがその要因のひとつに挙げられていた。
 三ヵ月おきに開かれる理事会も三百四十五回目、今年はこれで最後となった。この席では来年度の委員会別予算案も検討された。
 配布された見積書によると、来年度予想される収入は二七三万六一二七レアル、一方、支出の方は二五〇万九四六七レアル。
 最終的には来月十三日の評議委員会で承認決議されることになるが、これは今年度の二一五万二一四七万レアル(収入)、二一五万〇四三三レアル(支出)を上回る数字。
 また主催事業も発表された。十一月二十五日午後七時から叙勲祝賀会▽十一月二十七日から十二月二十五日まで「リベルダーデ建築」展▽十二月四日午後七時から「高血圧の原因と影響」について内田広志博士(心臓研究所助教授)が講演▽十二月十一日午前十時から天皇誕生祝賀会▽〇四年一月一日午前十時から新年祝賀会―などを予定する。
 上原会長はここで、先日開催された横森正樹さんの農業講演会が盛況だったことを引き合いに出し、「わたしたちはもっと農村部の人たちに目を向けなければならない。移住社会のオリジンがそこにあるのだから」と理事たちに訴えた。
 これに対して地方文協の理事は「二、三世のためになるような講演会を地方でもやって欲しい」と要望していた。
 続けて、来年三月に開かれる文協バザーについて話し合われ、次回からリッファ販売に協力してくれた地方文協の取り分を現行の売り上げの一〇パーセントから同二〇パーセントに引き上げることが承認された。

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