ホーム | 日系社会ニュース | 〝六輔節〟イビウナでも=会場、笑いころげる

〝六輔節〟イビウナでも=会場、笑いころげる

3月10日(水)

  イビウーナ文協(碁石博文会長)は、六日午後二時から、会館で五度目の来伯の永六輔さんを迎えて、講演会を催した。スドエステ地方の各文協会員、一般約五百人が参加、盛り上げた。高野信喜さんの司会、益岡豊さんの歓迎の辞。横山幹雄日本航空サンパウロ支店長はあいさつとイビウーナ文協を講演場所に選んだ理由などを語った。司会から永さんの紹介があり、かわいい少女から花束の贈呈、文協からは半田知雄画伯の水彩画が贈られた。
 講演の最初、永さんは、作曲家の故中村八大氏、友人の作家故有吉佐和子さんらと海外の日本人学校訪問を企画、日本航空の協力を得て、二人の遺志を継ぎ、現在は一人でボランティア活動を続けている、と語った。
 ブラジル、日本、世界の世相を漫談風に語る巧みな話術とユーモアたっぷりな話に会場は爆笑に次ぐ爆笑の渦。
 子供と一緒に数字遊びから、宇宙問題、三十六億年の地球の歴史と人間の命の尊さを語り、また移民船で移民した人をアナログ、ジェット機で移民した人をデジタルと位置付けた。
 還暦を過ぎた人達の健康については自分の専門医を用意しておくこと、夫婦の長生きのこと、日本はソロバン文化を大事にしていないこと、地球上に男と女が生まれてきた歴史、加藤登紀子さんと農業を始めたこと、日本の病院に誤診が多いことなど、話しは続いた。
 たっぷり、二時間。会場は笑い転げた。最後に会場いっぱいに響き渡る相撲甚句を美声で歌い、講演会を締めた。

image_print