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移民100周年記念事業=「箱モノ」をまず選定=日伯総合センターなど8件

3月30日(火)

 ブラジル日本移民百周年記念祭典協会(上原幸啓理事長)の理事会が二七日午前十時から文協会議室で行われ、四月三日(土)に開催される記念事業を決定する臨時総会の議題が審議された。
 臨時総会にかけられるのは、プロジェクト委員会が採点し、上位の八位までに入った『日伯総合センター』(日系研究者協会)などの八件で、投票権を持つ正会員団体約六十が最良と思われるプロジェクト一つを投票する形で選ぶことが決められた。
 三月十五日に締め切られた百周年記念事業案の第二次募集には、三十五団体から四十六案が提出された。昨年十二月十五日までの第一次募集で集まった四十四案(三十二団体)と合わせて九十案となった。その中から、プロジェクト委員会(吉岡黎明委員長)が、長い準備期間と大きな資金が必要と思われる「箱モノ」巨大ビル建設案三十七件を八項目の観点から審査・採点(二百七十点満点)し、二百点以上をとった上位八件を選び出した。
 メイン事業の候補として挙げられたのは、次の通り。
1『日伯総合センター』(日系研究者協会 二百三十点)、2『ポルタル・ダ・リベルダーデ』(リベルダーデ文化福祉協会 二百二十五点)、3『日伯学園大学構想』(文協日伯学園検討委員会 二百二十点)、4『地域文化センター』(ノロエステ連合 二百十点)、5『サンパウロ日本館』(宮崎県人会 二百五点)、6『サンタクルース病院拡張構想』(同病院 二百点)、7『コレジオ・アルモニア拡張構想』(コレジオ・アルモニア 二百点)、8『ジャパン・コンプレックス建設プロジェクト』(ブラジル日本移民百周年を考える会 二百点)。
 出席者の中から、「ポルタル・ダ・リベルダーデというのは、どういうプランンなのか?」「サンパウロ以外のプランはないのか?」などの疑問が呈されたが、吉岡委員長から簡単な口頭説明の後、結局この八案が臨時総会にかけられることで承認された。
 四月三日(土)の臨時総会で各プランを十分間ずつ説明後、投票に移り、メイン事業を一つに絞ることになる。
 その他、総務委員長だった松尾治文協副会長が日系団体関係担当に専念することから、小原彰陸軍退役少将が就任することも発表された。また、現在の副理事長三十団体を五十団体に定款改正して増やす件、新しい副理事長にアラゴアス日本人会代表として谷広海氏(ノルデステ代表)、政治関係担当として横田パウロサンタクルース病院理事長が就任する件などを、臨時総会で承認を得ることなどが決められた。

  

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