5月5日(水)
【広島発=堀江剛史記者】広島日伯協会(筒井数三会長)の創立二十五周年記念式典が、広島市中区で行われた。イヴァン・カナブラヴァ駐日大使や四度訪伯している藤田雄山県知事、市や県の関係者をはじめ、ブラジルゆかりの約百二十人が出席した。
筒井会長は日伯協会の今までの活動を紹介、「これからも親善と交流に努めたい」とあいさつ。四十年間にわたってブラジル留学生を支えてきた増村昭子(七五)さんら四人に感謝状を贈った。
カナブラヴァ大使は「多くの移民を送りだし、平和の象徴ともなっている広島を訪れることができたのは大きな喜び」と話し、〇八年に日本移民百周年を迎えることに触れ、「祝うだけではなく、日本にいる二十五万人のデカセギたちを通して、両国が相互理解をしていければ」とその希望を語った。
ブラジル広島県人会の道管武保会長代理は昨年完成した「広島県人会館」への協力に謝辞を述べた。
同協会の水馬愛子副会長が開宴の辞を述べ、亀井郁夫参議院議員が乾杯の音頭を取った祝賀会には、サンフレッチェ広島で活躍するサンパイオ、リカルド、チアゴ選手や広島東洋カープの玉木重雄選手も参加。「両国間の関係をこれからも盛り上げていきたい」とあいさつした。
◇広島日伯協会=七九年創立。広島に滞在するブラジル人留学生への支援や交流活動を主に行う。昨年完成した広島県人会館建設に尽力した筒井会長は、サンパウロ州からバンデイランテス章を叙勲。現在の会員数百六十五人。