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果樹生産指導に尽力=間嶋さん表彰される

5月6日(木)

 [パラナ支局]ブラジルの果樹栽培技術向上に貢献している農業技師、間嶋正典さん(ロンドリーナ)が、去る四月十三日、ロンドリーナ農畜産工業展の会場で催されたパラナ果樹栽培生産者総会で、パラナ州政府農務局、パラナ州農業指導局から表彰された。「果樹生産指導のパイオニア」というのが表彰理由。間嶋さんは、八三年、ブラジル政府からも表彰されており、国内で表彰されるのは二回目。
 貢献のなかで特筆されるのは、イタリアぶどうの技術開発。ぶどうの花が咲く前につぼみを選別することで、摘果作業を大幅に少なくし、品質を向上させた。
 この方法で、ヘクタール当たり二百三十人の人手を必要としていたものが、わずか十二人に省力化、さらに粒がより早く、大きくなり、一粒中の種の数が増すなど画期的な技術開発となった。パラナの生産農家は大幅に栽培面積を増やし、八〇年代まで二千ヘクタールだったものが、〇〇年には五千ヘクタールに増加した。

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