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ブラジルの錦鯉「特有の混血種も」=来月、愛好会が25回目の品評会

5月19日(水)

 ブラジル錦鯉愛好会(尾上久一会長)は第二十五回ブラジル錦鯉品評会を六月十二、十三の両日、イビラプエラ公園の日本館で開催する。
 今年度は二十五周年という、人で言うところの「銀婚式」に当たるため、銀色系統のプラチナ、銀鱗などの種が多数出展される。
 また、日本からは、今年四月一日に就任したばかりの全日本愛鱗会の加藤柾男会長、同会本部国際部の池田早正審査委員が出席するほか、サンパウロ総領事館の代表や、ブラジル政財界人、文化・芸能人の出席も予定。節目を記念した盛大な品評会となる。
 加藤会長は会長就任以前に四回来伯しているが、会長就任後、海外での品評会に出席するのはこれが初めてとなるという。
 錦鯉の総出展数は三百二十点。今年は新規会員四人の出展も期待されている。新規会員が出展するのは異例で、ブラジルでも高いレベルの錦鯉が増えている事実を物語っているという。
 約三十年前に日本から持ち込まれた錦鯉の稚魚がいま育てられている。「混血が進んでブラジル特有の錦鯉もいる」と、案内に来社した愛好会の原沢和夫さんは語る。
 錦鯉は日伯間の友好を深めるのにも役立ってきた。八三年にはサンパウロ市に寄贈。ブラジリア大統領官邸にも二回に渡って寄贈されている。
 ブラジル錦鯉愛好会の尾西貞夫会長代行らは「錦鯉は日本が世界に誇る芸術品。ぜひ、その素晴らしさをご覧いただきたい」と来場を呼びかけた。
 入場料は大人三レアル、子供二レアル、五歳以下、六十五歳以上は無料。開場時間は、十二日午前十時半から午後五時。十三日午前九時から午後五時まで。
 会場では稚魚・成魚の販売、飼育指導も行われるという。

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