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 南米サッカー界で最高の権威を誇るリベルタドーレス杯。ブラジル勢唯一の四強、サンパウロFCの熱戦を、毎試合スタジアムで見守っている。
 何より胸を熱くするのは、「勝ちたい」という選手らの精神力。こうした気持ちが、常人には成し得ないプレーを可能にする。
 恵まれた身体能力と、天賦の才能を持つ人間だけが、人を魅了するのかーーピッチを駆ける選手たちを見ながら、感嘆と同時についつい、自らの限界を感じてしまう。
 こんな考え方を改めさせられたのが、先日行われた車椅子の役者による音楽劇。三世の前田シジネイさんら十七人の障害者が、舞台狭しと迫力のある演技を展開。障害を物ともしない躍動力と笑顔は、サッカー選手に勝る輝きを発していた。
 スタジアムとはひと味違う感動に、自らの生き方を考えた。  (記)

04/06/02

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