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東西南北

6月5日(土)

 サンパウロ州第一民事裁第七分所のサバット裁判長は一日、ルシア・P・ロッシさんのゴミ税支払い拒否を容認する判決を下した。ゴミ税徴収は、連邦令によると違法だという。サンパウロ市法務課は最高裁にまで上訴する意向。土地家屋税(IPTU)を〇・六%から一%へ増税したとき、増加分の〇・四%はゴミ税だったとサバット裁判長はいう。エルンジーナ元市長やピッタ前市長のときも、ゴミ税は違法判決を受けた。
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 アラゴアス州マセイオ市での豪雨による被害はさらに拡大し、二日現在までに二十八人の死亡が確認された。同市ではこれを受けて非常事態を宣言、低地帯および危険地域内の住民約一千人に対し避難勧告を発令した。住民らは市が用意した避難場所の学校や体育館に集結している。同市消防局によると、行方不明者が多く、犠牲者はさらに増える見込み。降雨は週末になっても続くとの予報で、被害は百万レアルをはるかに超えるものとみられている。
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 メガセーナの賞金が四千五百万レアルに達している。この額は〇四年では最高で、過去三番目に大きい。抽選は五日午後八時以降に実施の予定。サンパウロ州は過去の当選者が四十三人と最も多い。五日も好運に賭けることはできます。
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 マラカナン競技場を爆破?――。ブラジルサッカー連盟(CBF)のリカルド・テイシェイラ会長がこのほど、リオデジャネイロ市にあるマラカナン競技場を爆破して、取り壊すかもと言及した。かつて世界最大の収容能力二十万人を誇った同競技場は、サッカー王国の歴史そのもの。一九五〇年W杯最終戦で、ブラジルがウルグアイにまさかの敗北を喫し、サッカー史にその名を残した「マラカナンの悲劇」やペレーの通算千得点など数多くの名場面を生み出してきた。スポーツ紙ランセが緊急実施したアンケートでは六七%が反対するなど、今後も波紋を呼びそうだ。
 

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