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広島神楽、若い舞い手を育てたい 若い世代対象に説明会

6月25日(金)

  【既報関連】移民百周年に、リオのカルナヴァルに出場しよう──。広島神楽保存会(細川晃央会長)は十一日午前十一時から、サンパウロ市アクリマソン区の広島文化センターで、若い世代を対象にした神楽の説明会を開いた。親子連れなど約三十人が集まり、太鼓を叩いたりするなどして、伝統芸能に触れた。
 この日、「八岐大蛇」、「大江山」の二演目をビデオで鑑賞。思い思いのやり方で楽器を演奏したほか、衣装を身につけて肌具合を確かめた。太鼓に関心を示す青年たちが目立ったようだ。
 片岡ヴァネッサさん(18、4世)、シンチアさん(17、同上)姉妹は「私たちの世代になると、日本文化の継承が薄れてきます。ビデオを観て、歴史的なことが分かりました」と話していた。
 説明会は広島県内の民間二団体が、衣装や鬼の面の寄贈を買って出てくれたことを受け、企画されたもの。細川会長によると、移民百周年の〇八年には、同県が神楽団を派遣、ブラジル国内で公演を行うことを確約しているという。
 神楽保存会は移民七十五周年(八三年)を記念して、サンパウロのカルナヴァルに出場したこともあり、移民百周年には、リオの舞台を目指す。若手確保のため、定期的に神楽の説明会を開く考えだ。

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