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9月 テニス・デ杯=日本代表がサンパウロ市で合宿=念願のワールドリーグ昇格かけ=「盛大に歓迎、ぜひ勝利を」

8月13日(金)

  日本テニスのセレソン(代表)が来伯へ――。今年九月にチリで行われるデビスカップ(テニス国別対抗世界大会)に出場する日本チームが大会直前、サンパウロ市内で合宿を行う。日本の男子プロランキングで上位を占める名実ともにトッププレーヤーの四人だ。七月から八月にかけてブラジル国内であった大会にも出場しており、「ブラジルの食事や日系人の応援が支えになる」と貴重な直前合宿をサンパウロで行うことにした。日本チームがブラジルはもちろん、南米に来ることは初めてだけに関係者も「盛大に歓迎会を開き、大会へ後押ししたい」と意気込む。
 日本の男子プロランキングで一位の鈴木貴男や二位の本村剛一らトップレベルの選手六人が、七月十七日のサンパウロチャレンジャー大会を皮切りに、国内四ヵ所で行われた国際大会に出場した。カンポス・ド・ジョルドン大会では鈴木が貫禄を見せ優勝したほか、ベロ・オリゾンテ大会でも本村とランキング六位の岩見亮が準優勝するなど着実な成果を見せた。
 「日系人からの応援が受けられる上に、ブラジル人は人懐っこいから雰囲気がいい」と個人レベルではブラジルでの大会に出場していた選手も多かった。
 ただ、国を代表するデビスカップチームとしては初めての来伯となる。今年六月、デビスカップのアジア・オセアニアグループで七四年ぶりにインドから代金星を挙げた日本は、最高舞台でとなるワールドリーグへの入れ替え戦出場権を獲得。この入れ替え戦の相手がチリで、九月二十四日から同地で行われることから、馴染み深く、心身ともにリラックスできるサンパウロを合宿地に選んだ。
 チームの監督は、戦後初のトーナメントプロとして活躍しNHKのスポーツキャスターを務めたことでも名高い神和住純氏(56)。
 四人で構成される代表には鈴木、本村が含まれることが既に決まっている。鈴木は松岡修造以来、最も世界に近い男として知られる日本男子のエース。本村も一九九九年、二〇〇〇年と全日本選手権シングルを制覇し、鈴木と並ぶ有力者だ。今大会でチリに勝てば、念願のワールドリーグ昇格が決まるだけに、男子テニス界としては何が何でも勝ちたい一戦――。サンパウロでは十四日から十九日まで合宿を予定する。
 テニス関係者は「デビスカップに出るようなチームがブラジルに来る機会は滅多にない。盛大に歓迎し、ぜひ勝利してもらいたい」と来伯を心待ちにする。

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