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労働経済学の立場で=尾崎教授29日講演=在日デカセギ研究中

8月24日(火)

 【既報】尾崎正利さん(青森中央学院大学大学院地域マネジメント研究科教授)は、二十九日に「地域コラボラドーレスの集い」で講演する。講演のテーマは「産業立地と日系ブラジル人労働者需給―三重県におけるシャープ立地に関して―」。
 「社会学や文化人類学ではかゆい所に手が届かない」と話す尾崎さんは、労働市場政策や労働法といった労働経済学の立場から日系ブラジル人労働者について研究している。
 ブラジル人の外国人登録者数が、長野県と並んで一万七千人を超える三重県。登録者数の伸び率は全国でも最高レベルだ。
 今年四月に操業開始した三重県亀山市のシャープ工場は、奈良県の同研究所から名阪国道を使って無料でアクセスできるため同市に建てられた。
 しかし、電化製品市場は、中国にコストで負けてしまう可能性が高い。そのため日本国内立地ではいつでも撤退できるチャンスを残す。
 最先端テクノロジー産業ゆえに、栄枯盛衰は激しい。同工場も、いずれは全て廃棄することを見越して生産要員を増やさず、流動的な労働者を集めているという。それが日系ブラジル人の雇用につながっている。
 尾崎さんは「新しい外国人雇用の動きが三重県で集中的に起こっている」とみて調査を進めている。
 国外就労者情報援護センター(CIATE)が開催する「地域コラボラドーレスの集い」は、二十九日午前九時から午後五時までニッケイパレス・ホテル一階で行なわれる。

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