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東西南北

9月3日(金)

 年金生活者のオルランド・フラガ(69)容疑者は三十一日夜、サンパウロ市北部イジエノポリス区ウラノ通りの自宅で妻を刺殺した。加害者は歩行困難のため、年金は妻が受け取り、全額を管理した。妻は再々鍋やホウキで夫を折檻し、体が不自由なため防御も逃げることもできなかった。台所包丁で妻をメッタ刺しにしたのは、長年の虐待による怨念がたまったためと加害者は正当防衛を主張している。
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 リオ州ベルフォード・ロッショ市の公立学校で一日、ロブソン・ゴンサウヴェス君(16)が、級友(14)の誤射で腹部に被弾した。加害者は逃走。二人はこれまで争ったこともなく、被弾は事故と見られている。現場にいた他の級友の話では、加害者が学校へピストルを持参し、弾丸の装填方法などを見せていたという。事故当時、教師は校長に用があって現場を離れていた。
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 サンパウロ市役所は一日、ファリア・リマ大通りと交差するシダージ・ジャルジン大通りの地下道が完成、モルンビー方面の車線が七日に開通すると発表した。中心街方面とヨーロッパ大通りにつながる車線は四十五日以内に開通するという。工事開始当初は十一月完成予定だった。レボウサス大通りの地下道の開通は発表されなかった。
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 生活水準の最も高い地区で、帝王切開による出産が最も多いことがサンパウロ市で確認された。モエーマ区では七五%、ピニェイロス区では約七〇%の出産が帝王切開で行われる。逆に最も少ないのは、グアイアナーゼス区(三四・八%)、シダーデ・チラデンテス区(三五・九%)。自然分娩は貧しい人間のすることという考えは変わりつつあるが、痛みと膣の変化を嫌い、帝王切開はもっと安全とする妊婦の考え、医師にとって処置が容易、などの理由で帝王切開が選択されている。

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