ホーム | 日系社会ニュース | 玉川大の松香教授来伯=国際熱帯養蜂会議へ=「ユーカリの」プロポリスは誤り=「バッカリスの」が正確=ブラジル産「グリーン」高い評価

玉川大の松香教授来伯=国際熱帯養蜂会議へ=「ユーカリの」プロポリスは誤り=「バッカリスの」が正確=ブラジル産「グリーン」高い評価

9月7日(火)

 第八回国際熱帯養蜂会議&第六回ブラジルミツバチ研究集会が、六日リベイロン・プレト市内のホテルで開幕した。十日まで開催される。日本から研究発表に玉川大学学術研究所副所長、玉川大学ミツバチ科学研究施設の松香光夫教授が来伯した。教授はプロポリス研究者協会(PRA)の代表幹事でもある。集会では「日本でのプロポリスの医療的研究」「日本での代替医療の研究」について述べる。教授は、よくいわれる「ブラジルのユーカリのプロポリス」は、誤り、ユーカリではない、としろうとにもわかりやすく指摘した。
 二日、同教授から主として「ブラジルのプロポリス」と「日本との関係」について、話をきいた。ブラジルのプロポリスは、グリーン・プロポリスといわれ、これが日本で大きな需要がある。品質の安定ぶりも高い評価を受けている。
 普通、ブラジル産プロポリスは、ユーカリからミツバチ(西洋ミツバチ)が採取したものといわれるが、これは誤り。ユーカリ林に混ざって生育しているバッカリス(高さ三~四メートルの樹木)の若芽(若い葉)をミツバチが噛(かじ)ったのがプロポリスである。だから、緑色(グリーン)である。採集業者はバッカリスを人工的に植栽すれば、永続的にプロポリスを確保できる。なぜ、ミツバチがバッカリスを噛るかについては、明瞭に解明が行われていない。ただ、バッカリスのアレクリンという尖っている部分を好むのだろう、といわれている。
 ブラジルのプロポリス生産、日本のプロポリス利用は、欧州に比べると後発だ。欧州のプロポリスは、ポプラからミツバチが採取する。それは「防腐」「殺菌」「免疫」などの用途で速くから使われてきた。
 日本における研究、利用は、八五年あたりからだ。一研究者が身内のがんが治癒した、と発表してから、にわかに脚光を浴びた。以後ブラジル産の輸入が急激に増えたが、いまは、アガリクスの輸入もあって横ばい。
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 松香教授らのPRAの会報(去る六月三十一日発行)は、今度のリベイロン・プレトでの会議・集会について、つぎのような説明をしている。「(会議は)多数の研究者を擁するブラジルのミツバチ研究がすべて英語で発表される貴重な機会。十以上予定されているシンポジウムの中で、松香代表幹事と、ハチミツと代替医療で著名な英国カーディフ大学のR・クーパー博士が、プロポリスを含むアピセラピー(蜂毒療法)シンポジウムをコーディネイトしている」。 

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