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「南米レベルは予想以上」=パークゴルフ創始者の前原氏語る

9月9日(木)

 「第三回パークゴルフ南米交流大会」が、去る八月二十五、二十六日、パラナ州ロンドリーナ市で開催された。ブラジル、パラグアイ、ボリビア、アルゼンチンの選手が集まった同大会に、日本から来伯した国際パークゴルフ協会の前原懿(あつし)理事長も出席、観戦した。
 「上手い人は日本でもかなり上手な部類に入る」と喜ぶ前原さん。南米のパークゴルフのレベルは予想以上に高かったようだ。「選手が和気あいあいとして楽しそう。それがパークゴルフの一番いいところ」と感想を述べた。
 パークゴルフを考案した張本人が、実はこの前原さん。一九八三年、北海道幕別町の公園利用者が余りに少なかったことから「公園に穴を掘って勝手に始めました」。ゴルフはおもしろいがなかなかできない。日常的に生活の一部に組み入れられるスポーツを、と考えてパークゴルフを生み出した。公園には次第に若者や高齢者が集まるようになったという。
 一般的なゴルフは数時間かかるが、パークゴルフは初心者でも十八ホール一時間弱。九ホールごとに区切ることも可能なため、三十分単位で気軽に楽しめる。「簡単だけどやればやるほど奥が深い。適度な運動にもなり、きっとおもしろいと確信している。家族や友達と爽快感を味わえる」。 
 二十六日、南米で初めてブラジルが正式に同協会に加盟した。これを機にサンパウロにもコースを造りたい、という声も上がっている。「日系社会とは今後、特にパークゴルフに関して交流が深まるはず。協力していきたい」と意欲を見せた。

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