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マレット・ゴルフ上陸10周年=競技人口すでに1000人=専用ゴルフ場全伯に10ヵ所=性別年齢に関係なく面白い=正式に連盟結成の動き

9月10日(金)

 気軽に楽しめて、経費もかからない。そして、健康増進にも役立つ。福井県で考案され、長野県で確立されたスポーツ、マレット・ゴルフがブラジルに上陸して今年で十年になる。性別、年齢に関係なく興じられることが人気に拍車をかけ、愛好者数は年々増加。競技人口は既に、千人を超えたという。専用のゴルフ場は、全国約十カ所に存在。今年中に連盟を結成する動きも出ている。
 「未使用の土地を何とか生かしたい」。ヴァルジェン・グランデ、イビウーナなどに住む日系人は九〇年代後半、ブラジル日本文化協会に掛け合って国士舘スポーツセンター(サンロッケ)にゴルフ場(約二アルケール)を造成した。
 芝の植え付けなど工事は、利用者自身が無償で奉仕。九九年七月十八日に、「第一カンポ開き」が実現した。今月七日の愛好会創立五周年記念式典には、サンミゲル・アルカンジョ、ピエダーデなどから計五十人が出席。マレット・ゴルフの普及に結束を誓った。
 「九八年に重い病気にかかって、一年間歩行が困難になり腕も上がりませんでした。約一年前に、マレット・ゴルフを始め、今は駆け足でボールを追うことができるようになった」
 谷川八重子さん(二世、62)は式典席上、体験談を披露し、出席者の共感を得た。坂東博之さん(徳島県出身、66)は「和気あいあいに楽しめるところが魅力です」と話した。
 スティックを使って、決められた打ち出し点からホールにボールを入れ、打数の少なさを競う。ルールはゴルフに、道具はゲートボールに似ている。
 国士舘には、二つのカンポがあり、それぞれ十八ホールで約二キロちょっと。適度な運動量になるようだ。古川信夫愛好会会長は挨拶の中で、「初めてプレーした日の帰りに、もうタッコを自宅に持って帰りました」と会場の笑いを誘った。スティックが百~二百五十レアル、ボールが四十レアルほどで購入出来る。
 国士舘マレット・ゴルフ部(愛好会)前部長で顧問の白旗信さん(長野県出身)が九〇年代初めに、里帰り。同ゴルフをブラジルでも根付かせたいといって、九四年に古谷パーク(イビウーナ)に持ち込んだのが、嚆矢とされる。
 ストレスや運動不足の解消に効果がみられ、サンパウロ市近郊を中心に各地に広がっていった。国士舘スポーツセンターは赤字運営に苦しみ、「文協のお荷物」などと揶揄された。
 ゴルフ場を造成したことで、来訪者数が増加。リベルダーデ区からバスを運行させてほしいと、愛好会側から声も聞かれている。
 小川彰夫文協広報担当理事(国士館担当)は祝辞の中で「ここは日系コミュニティーの土地です」と述べ、多くの利用を呼びかけた。原沢和夫文協顧問も「こんな素晴らし環境の中で、皆さんがプレーを楽しめるのは幸せなこと」と賛辞を送った。
 人気が上昇、ゴルフ場が全伯約十所に造成されていることで、今年中に連盟を創立する見込み。「正式な大会を主催していくことが可能になります」と、関係者たちは張り切っている。
 式では、白旗さんをはじめ、岩崎秀雄前文協会長、山田充伸さん、細江鋭二郎さんなど功労者に感謝状が授与された。このほか古川会長、小川理事、原沢顧問が記念植樹するなどして、節目の年を祝った。

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