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「短歌を誇りと考えよう」=全伯大会61人参加

9月14日(火)

 椰子樹社、ニッケイ新聞社共催の「第五十六回全伯短歌大会」は、十二日文協ビル内エスペランサ婦人会サロンで開催された。初参加者七人を加えた六十一人が出席し、多田邦治さんの司会で大会が進行した。
 はじめに清谷益次代表が開会のことばを述べた。一九〇六年に来伯しブラジル短歌の先駆けとなった鈴木南樹さんについて触れながら「移民の生活と心の歴史を刻み付けてきた短歌を一つの誇りと考えてよい。残念ながら、ますます盛んになる、とは言えない状況だが、みなさんもう一つふんばって、いい作品を作っていただきたい」と出席者を激励した。
 先亡者に黙祷を捧げた後、新聞社代表の中野光雄常任顧問が挨拶。今大会初参加者七人が紹介されると、会場から温かい拍手が起こった。
 新聞社から題詠「路傍」が出題されると会場はにわかにざわめき、作品づくりがスタートした。
 会場の壁には、去る六月四日にレアル銀行サロンで行なわれた「日本週間開会イベント」に出展したパネルが展示されていた。
 各部門一位は以下の通り。
◆題詠・寺田雪恵・いさかいし少年は友と別れきて路傍の石をけりつつ歩く
◆代表選・上妻泰子・父の忌を済ませば土地を手放すと準二世の君声ひくく告ぐ◆互選・小野寺郁子・それぞれにドラマはあらん人びとの花買う時の眼差しやさし
◆独楽吟・高橋よしみ・ブラジルはファベーラ居住者多く居て衛生観念乏しき国ぞ
◆アベック競詠・伊東くに子―多田邦治・空港の一言今もこの胸に・あたためひとりの家路をいそぐ

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