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コラム 樹海

 プロ野球の選手らがストに突入した。勿論のこと、日本のプロ野球史上初めてだが、この二十五日と二十六日も決行するらしい。事の起こりはパーリーグの近鉄とオリックスが合併した為に選手らとのゴタゴタに発展してしまった。華やかなプロ野球ながら経営的にはほとんどのチームが赤字だし、選手らの給料が―これがまたバカ高い▼あの背番号3番の長嶋茂雄選手ほどではないにしてもちょっと名の知れた選手なら五億円の年俸は下らない。一流ともなればCMへの出演料もかなりの金額になる。フアンを唸らせるフアイン・プレイは見事だし、強打者が放つ一打には痺れ拍手も忘れて小躍りする。こうしたフアンの応援もあり選手たちの給料は日の出の勢いで暴騰し、経営者は赤字に泣く▼これでは経営者も堪らない。世界一の発行部数を誇る「読売新聞」や「西武」ですらも悲鳴を上げたくなるの道理はよくわかる。選手らの心配や先行きを懸念する気持ちはよくわかるけれども、どこかで行き違いを正道に戻さないとプロ野球が消える恐れもある。今やサッカー人気が高まったけれども、とてもプロ野球には遠く及ばない▼まだ小学生なのに「巨人フアン」がいたり「ダイエーが一番だい」と譲らない子供らと人が集まれば野球の話に沸く。ここまで日本人の暮らしに根付いている野球は、もはや立派な「文化」なのである。子らの夢をも育てるし、世の中を励まし明るくもする。そんな素晴らしいプロ野球を経営者と選手のはしたない騒ぎで傷つけてはいけない。 (遯)

04/09/21

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