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旧神戸移住センター活用して=日系人と日本結ぶ会館の設立目指す=地元の有志らが推進運動

9月22日(水)

 【東京支社】神戸市の日伯協会を中心とする市民団体により二〇〇二年に設立された海外日系人会館推進協議会。同協議会がいま、海外移住史の唯一の生き証人ともいうべき旧神戸移住センターを活用し、海外日系人と日本を結ぶ「海外日系人会館」(仮称)を設立する運動に奔走している。この動きには、海外の日系団体からも強い要望が寄せられているという。
 旧移住センターは一九二八(昭和三)年、神戸移民収容所として設立。ここから多くの移住者たちが、ブラジルをはじめ各移住国へと旅立ち、石川達三「蒼氓」の舞台ともなった。
 一九七一(昭和四十六)年、同センターは、その役目を果たし閉鎖。だが、建物は「市立高等看護学院」や「神戸海洋気象台」などに活用されてきた。現在は移住資料室として利用され、今も移民船の船内を思わせる廊下など、建物自体な資料となっている。
 広報活動は特に行なっておらず、移住史に関心を抱く人や、神戸を訪ねる観光客たちが立ち寄っていく。 ブラジルから来たという中年女性は「十三歳のとき、ここでお世話になりました。またこの建物に見ることができるなんて」と感慨深げだった。
 名古屋に県費留学生として訪日中の日系三世の若い女性は、「家族の歴史を感じ取りました」としみじみ話した。
 日本と日系人がともに手を携えて行くためにも、移民史を知ることは不可欠。海外日系人会館推進協議会は「ぜひ、海外日系人会館の設立に日本は国をあげて立ち上がってほしい」と訴えている。
 

 

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