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  リオ・デ・ジャネイロ州のフンシャル移住地があるカショエイラ・デ・マカク市の小学校に、さきごろ日本政府資金によって、体育館としても使用できる多目的ホールが、完成したという。「フンシャル」というので、日本語学校かと思ったが、そうではなかった。公立学校に対しての資金供与だった▼もちろん、リオ総領事館に援助申請をしたのは、同移住地の日系人たちである。移住地は、主として炭鉱離職者たちが入植して、約四十年の歴史がある。創設して間もなくの六七年五月、天皇皇后両陛下(当時皇太子ご夫妻)が、突然訪ねられたことで知られる▼四十年も経ると、営農基盤がしっかりする。地域のために、日系、非日系を超えて、なにか公的なことをしようという余裕ができる。義務とさえ感じるのかもしれない▼地域の公立小学校は、築四十年余が経過し、老朽が激しかった。雨漏りもした。校舎倒壊の危険もあったという。移住地の若年層は都会に勉学に出て帰農しなくなる。小学校に通う日系子女はおそらく、最多期に比べたら減っていたに違いない。それに引き換え、非日系児童は増勢だったようだ。そんな状況でも、地域への貢献を考えれば、手をこまねいていられない▼移住地の地域の学校充実話を聞いて、近い将来、バストスのような状況になるのではないかと想像した。日本人がつくった町、とはいわないが、発展の基盤に確かに日系の存在があった、という意味で、である。すでに市には日系の高官がいる。(神)

04/09/29

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