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式典はモルンビー競技場=百周年協会希望語る=上原会長「10万人集めたい」=汎アマゾニア協会も協力

10月9日(土)

 できれば、サンパウロ市式典はモルンビー競技場でやり、十万人を集めたい――。ブラジル日本移民百周年記念祭典協会の上原幸啓理事長は七日午後、文協会議室で行われた記者会見で、そう希望を語った。小泉純一郎首相来伯に伴い、同協会理事らはブラジリアへ行き、政府要人らにも説明。アウキミンサンパウロ州知事とも会見し、知事から「百周年特別委員会を議会に設置しよう」という提案もなされた。従来、不参加の立場を堅持していた汎アマゾニア日伯協会が参加を正式に意思表明するなど、あと三年半に迫った祭典に向け、徐々に前向きな動きがでてきたようだ。

 今までで最大規模といわれた七十周年祭典(一九七八年)は、ガイゼル大統領と皇太子殿下を迎えてパカエンブー競技場に約八万人を集めて行われた。百周年では、さらに大きな舞台が用意されそうだ。
 上原理事長は「できたら、モルンビーで十万人集めてやりたい。ただし、まだ場所の予約はできないので、あくまで希望ですが」と語った。同祭典協会によれば二〇〇八年六月十八日(水)はブラジリアの連邦議会で式典、サンパウロ市は二十一日(土)の予定、パナラ州の日程は未定とのこと。
 菊地義治総務副委員長は「まず日系社会の賛同を得ていくことが重要。式典や記念行事を決めていく中で雰囲気を盛上げ、みなの手で百周年を実現しましょう」と述べた。祭典当日に日伯サッカー代表戦や数百人規模の和太鼓競演をしたらどうか、などと様々なアイデアも語られた。
 小泉首相の来伯直前、九月十三日にアウキミンサンパウロ州知事と会った上原理事長らは協力を依頼し、州知事は州議会に百周年特別委員会を設置すると約束した。
 州側代表には副知事を、日本側代表にはサンパウロ総領事を指名するという。上原理事長は「モルンビーの予約する際にも、この特別委員会が力になってくれるはず」と期待する。
 また、九月八日には上原理事長、渡部和夫顧問、吉岡黎明プロジェクト委員長、小原彰総務委員長の四人が首都ブラジリアへ赴き、ロドリゲス農務大臣、具志堅ルイス大統領府広報長官、藤田エジムンド外務省アジア太平洋局長らと会見。百周年へ協力依頼した。農務大臣も「二国間で盛大に祝うべき」との考えを示したそう。
 さらに、今回の記者会見には汎アマゾニア日伯協会の小野重善会長も出席。同協会は従来、「アマゾニアは百周年に協力しない。二〇〇九年のアマゾン移住八十周年を優先する」との態度だったが、九月に小原総務委員長がベレンを訪問して協議した結果を受け、今回「協力することにした」と正式に表明した。
 同日伯協会はパラー州を含め、近隣四州にまたがる二十一団体の連合会組織であり、今回の意思表明が同地域全体に与える影響は大きいといえそうだ。
 小野会長は語る。「協力することにしたのは、何よりもまず、日系社会がまとまることが大切だからです。百周年という機会を活用して、日系社会をつなげる試みをするならということで、我々は協力することにしました。団結があれば、自ずと資金も集まってくるはず」。
 さらに「以前のように、ただ『寄付してくれ』と言ってきたら僕達は断る。だってそうでしょ。日系社会のまとまりもないのに建物だけ作ったって意味がない」とも。
 二十二日(金)午後五時から、小原総務委員長は「百周年の意義」について文協小講堂で講演会を行う。「百周年の本来の意義を分ってもらうためです。みなさん来てください」と同委員長は呼びかけた。
 なお、百周年祭典協会は十一月二十日(土)午前九時から理事会、同十時半から臨時総会を行う予定。

 

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