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パラナ浪曲祭り=民謡歌手も友情出演

10月27日(水)

 [ロンドリーナ]第八回パラナ浪曲祭りが、去る三日、パラナ日伯文化連盟会館で催された。民謡歌手十七人の友情出演があり、浪曲口演者十二人とあわせ、二十九人が舞台に立った。したがって、イベントは「浪曲と民謡の夕べ」といったところだった。
 浪曲は名人級三人、準名人級三人、その他六人だった。トリをつとめた中川芳則さんは本題の「五代目尾上菊五郎」の前に、さきに小泉首相がグァタパラ移住地を訪問したシーンを、五分間、物語り、聴衆・観衆にハンカチを使わせた。
 浪曲口演者十二人と演題つぎのとおり。仁田原忠雄「南部坂雪の別れ」、仁田原定子「水野兵曹長の妻」、大塚政男「激戦二百三高地」、日野十二郎「悲恋 高尾」、松永薫「須藤源吉物語」、蓮田昭若「刃傷松の廊下」、木村照子「おしん」、岩永清若「無法松の一生」、笹原春月「御神火育ち」、福田虎若「石松三十石船道中」、高橋秋水「あゝ広島」、中川芳月「五代目尾上菊五郎」。
 文化連合会の上口誠一会長は「今回の浪曲祭りに、民謡歌手の出演を得たのは好評で、成功だった。次回は、午前十時ごろから始めて、昼食と夕食のサービス付きとしたい」と話していた。

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