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加古川名物「かつめし」発信=副市長らマリンガ視察

(左から)来社した白水副市長、杉本さん

(左から)来社した白水副市長、杉本さん

 パラナ州マリンガ市と姉妹都市提携を結ぶ兵庫県加古川市から白水伸英(しらみずのぶひで)副市長とかつめし大使の杉本洋一さんが、7月15日から12日間、マリンガ市を中心に視察し、加古川市名物「かつめし」の広報活動を行った。
 白水副市長、杉本さんらは、同月17日に、マリンガ文化体育協会主催の日本祭りに参加。加古川市名産のかつめしの調理方法を現地の飲食関係者に教える交流会を行なった。
 かつめしは、50年代に加古川市内の洋食店により発案された、ご飯の上に牛かつをのせてデミグラスソースをかけた料理。白水副市長は「かつめしは加古川市民のソウルフード。学校の給食でも出ます」というほどで、同地の郷土料理として知られる。
 杉本さんは、「すでにマリンガのレストランでかつめしを出す計画が進んでいる。来年9月の日本食フェアでは現地の4つの飲食店がかつめしを提供する。マリンガを起点にブラジル全土に広めたい」と意気込んだ。
 そのほか、今回で26回目となる加古川市の青年海外派遣事業で4人が同日程で来伯し、白水副市長らと共に同市議会への表敬訪問などを行なった。

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 加古川市名物の「かつめし」は50年代にある洋食屋のシェフの発案で生まれた。当時はまだ洋食が普及しておらず、お客さんがナイフとフォークを使うのに苦労していた。それを見たシェフが「箸でたべる洋食」として、ご飯に牛かつを乗せ提供したところ大好評。牛肉は高級食材だったが、近く食肉加工所があり安い肉が手に入ったので瞬く間に広まった。今では市内で150店舗が提供しているという。ブラジル人は大の牛肉好き。今回はマリンガで宣伝したが、来年の県連日本祭りで出品すれば一気にブラジル中に広がるかも!?

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