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第63回パウリスタ・スポーツ賞=特別賞8人含む25人が受賞=柔道普及に貢献する98歳も

表彰者らの集合写真(提供=望月二郎)

 ニッケイ新聞主催の『第63回パウリスタ・スポーツ賞』の贈呈式が今月9日、聖市議会の貴賓室で盛大に開催された。当日は会場に約300人の来場者が集まり、19部門から受賞した25人に記念プレートが授与された。特別賞では、柔道の普及に長年貢献した、受賞者で最高齢98歳の柳森優(まさる)さん(熊本県)や、全伯相撲大会に20年間出場し引退後も普及に貢献し続けている籠原功さん(79、二世)など8人が記念プレートを受け取ると、大歓声が上がった。式典には間に合わなかったものの元サッカー伯国代表のセーザル・サンパイオ氏も晩餐会から参加し、日系社会で表彰される喜びを口にした。

 受賞者は名前が呼ばれると前に出て、拍手喝采の中、各スポーツ団体の代表者と来賓から笑顔で記念プレートを受け取った。親戚や友人が大勢駆けつけ、大きな歓声が上がる瞬間もあった。
 柳森さんが杖を手離して記念プレートを受け取ると、会場内は驚嘆しどよめいた。柳森さんは「まさか自分が受賞するとは思わなかった。柔道を長くやって、有段者会の役員も務めた実績が認められた」と謙遜しつつも喜んだ。日本で11歳頃から始めた大好きな柔道は、1936年に渡伯した後も続けた。
 50年にマリパ市で友人と2人で柔道教室を始め、ツッパン市で道場を拡大。日本語教師と柔道講師の二足わらじを履き、38歳まで現役選手も務めた。柔道講師は82歳まで務め、多数の生徒を指導。現在も大会があると顔を出す。

壇上から撮影した様子

 マレット・ゴルフでスマレー日伯協会から仲良く受賞した西本ミツオさん(68、二世)とルシアノ・マサオ・斉藤さん(68、二世)も、「受賞するなんて全てが驚き」と満面の笑みを浮かべる。西本さんは国士舘スポーツセンターでマレット・ゴルフを初経験。足が悪い自分でも出来ると競技を始めた。同協会のゴルフ場設立に貢献し、2010年に完成。
 その頃マレット・ゴルフを知った斉藤さんは創設したばかりのゴルフ場で競技を始め、同年に初めて参加した国士舘スポーツセンターで優勝した。脊椎や足の手術で競技を中断することもあったが、2人とも現役選手として各地の試合に参加している。贈呈式では、2人揃って記念プレートを授与された。
 来賓として、野村アウレリオ市議、楠彰在聖首席領事、下本八郎元州議、各日系団体の代表者らが出席し登壇した。
 野村市議は「日本人移民は心身を鍛えるスポーツを推進し、子孫らに受け継ぎ伯国社会に貢献してきた」とその功績を讃え、受賞者らに向けて「引き続きこの国のスポーツ界のために活躍し、未来への希望を与えてほしい」と訴えた。
 式典後は、受賞者や家族が晩餐会に参加し、栄えある受賞の喜びに浸った。


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受賞した柳森優(まさる)さん(右)と妻の五月さん

 パウリスタ・スポーツ賞で最高齢受賞者は、柳森優(まさる)さん(98、熊本県)だった。もう一人特別賞を受賞した松堂忠堅さん(84、沖縄県)も、最高齢の現役柔道講師として受賞した。スザノ市のウルペス日本人会で非日系人を中心に教え続ける松堂さんは、「130歳まで生きる」と豪語する。その時まで柔道講師を務めれば、次はギネスも狙えそう!?

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