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コラム 樹海

  イラクで拉致され人質になっていた香田証生君が殺害された。武装集団が要求していた「自衛隊の撤退」を首相が拒否したためとされるが、軍人でもなく日本政府の関係者でもない無辜の民を殺すの残酷さは許し難い。しかも、殺し方が「首を切断」という非情さであり、武装集団の異常さを見せつけている。武装派は、いわゆるイスラム原理主義者であり、その言動が常軌を逸しているのは周知の通りである▼斬首は日本でも明治の初めまでは行われていたし幕末の吉田松陰など勤王の志士らも首を切られている。斬ったのは徳川幕府の首切り山田浅右衛門であり山田家七代は代々が据物斬りの達人であったと伝えられる。だが、明治の開幕と共にその残虐さから廃止されたが、今も刑罰として「首切り」を行っているのはイスラム圏など数えるほどしかない▼原理主義者は過激派でもあり、無辜の民を人質にして軍隊の撤退を求めるけれども、このような脅かしが効果的とは思えない。人質になった犠牲者には申し訳ないのだが、これは飽くまでも「私的な事」であってイラクへの自衛隊の派遣は「公的な事」である。これを同一視線で語るのは大いなる誤りと言っていい。香田君は「イラクが見たい」だけで向かったらしいが、これは無謀に近い暴挙である▼今、日本でも問題化しているようだが、こうした人物のイラク入りを阻止できる法的なものはない。これも反省すべきだし法の整備も必要だろう。けれども、原理派の残虐非道な斬首は許せない。  (遯)

04/11/2

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