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サンパウロ市JICA職員=佐々木さんが退職

11月26日(金)

 JICAサンパウロ支所に二十八年間務めた現地職員、佐々木弘一さん(51、福岡)が十六日付けで退職した。
 一九七四年に単身移住し、パウリスタ州立大学農学部卒業。七七年にJAMIC(移住振興会社=JICAの前身)就職と同時にFMU大学経済学部にも入学した。以来、JICAでは技術協力班、日系社会班などで仕事をし、最後には日系社会支援業務の総括を務めた。
 「日本側の承認が取れるように、現地側に厳しく当たったこともあったかもしれないが、悔いのない支援ができてこれたと思う」と振り返った。
 定年前に辞めた理由を、「このままJICAという日本の組織で定年を迎えたら、移住してきた甲斐がないと思った。もちろん思うように仕事はできたが、それだけでない部分もあった」とし、「今後は日系社会の立場にたって、日伯をつなぐコンサルタントとして今まで培った人脈を生かした調査活動などをしたい。また日伯総合センターを実現できるように手伝えたら」と語った。

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