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東西南北

12月1日(水)

 覆面をした七人から十人のグループが二十八日午前四時半ごろ、サンパウロ市北部アルト・ド・マンダキ区の高級マンションに侵入し、七時間にわたって二十戸のうち十三戸から現金、貴金属、家電製品などを強奪した。犯人らは住民の車で逃走。事件から四十五分後に犯人と見られる男が逮捕された。その男の義兄は軍警で、事件との関わりを捜査されている。サンパウロ市では約半年間に二十カ所のマションで集団強盗が発生している。
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 トラック二台と乗用車二台が二十八日午後六時半ごろ、サンパウロ州イタチーバ市のドン・ペドロ・プリメイロ道で追突事故を起こし、約二万リットルのメタノールがアチバイア川に流出した。その結果上水の取水ができなくなり、翌二十九日にカンピーナス市の住民百万人あまりが断水の被害を受けた。取水は同日午後に再開されたが、水は夜になって戻った。
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 サンパウロ市北部ヴィラ・マリア区のフェベン(少年院と少年刑務所の合体施設)で二十八日夜、八十一人が脱走。うち三人はチエテ川を泳いで渡ろうとしたという。逃走後収容者の暴動が三十分間続いた。二十九日夜までに四十五人が拘束された。
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 サンパウロ市では十一月二十九日までに一七九・九ミリの雨が降り、例年を二三%上回った。二十八日夜だけで四七・五ミリの降雨を観測。サンパウロ州では、週末の豪雨で四人が行方不明のままとなっている。カンピーナス市では七歳の男児と漁師が、ジャンジーラ市ではオートバイに乗っていた若者の男女二人が濁流に飲み込まれた。タボン・ダ・セーラ市で二十七日に母親とともに用水路に転落し流された生後七日の赤ちゃんは、二十九日にピニェイロス川の発電所で遺体が発見された。

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