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日系企業に武装強盗=10万R$相当を強奪=サンパウロ州ジュンジアイー市

12月1日(水)

 サンパウロ州ジュンジアイー市内にある日系企業の工場に十一月二十四日夜、覆面をし拳銃で武装した強盗団が押し入った。強盗団は社員らを脅して、製造している工具類を奪い、同社所有の車に積んで逃走。軍警やサンパウロ総領事館に報告した被害届によると被害額は十万レアルに上る。軍警では強盗容疑事件とみて、捜査を開始。強盗団が乗り捨てた車が隣町で見つかった。
 同社によると、強盗団は十人から十五人で、同日午後十一時半ごろ、同工場に侵入。発生当時、工場内に勤務していた社員らに銃を突きつけ作業服を奪い、社員を装ったまま、社員や警備員を脅迫し、倉庫に軟禁した。強盗団は工場内にある機械部品などを敷地内にあった車に積み込みそのまま逃走。社員三十五人と警備員四人に怪我はなかった。同社では防犯カメラの設置や柵の補修など警備体制の強化を図っていた矢先だけに、担当者も「年末までに補修を終えようと思っていたのに」と悔しさを滲ませる。
 軍警が捜査にあたっているが、十一月三十日現在では奪われた車が見つかった以外、容疑者につながる手がかりは見つかっていない。

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