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大本南米本部=盛大に南米宣教80周年愛善堂完成記念式典=出口紅5代教主ら出席

12月9日(木)

 大本南米本部(三原武本部長)は大本南米宣教八十周年及び愛善堂完成記念の式典を五日午前十時から、サンパウロ市近郊のジャンジーラ市の本部伯光苑で、千人余りの信徒と共に開催した。当日は、日本から出口紅五代教主や島本邦彦大本本部長を団長とする約百人の慶祝団体参拝団を始め、パウロ・エンリッケ・バジュール市長が参加した。
 式典に先立ち午前七時より、「愛善堂」扁額除幕式が行なわれた。同八十周年記念及び愛善堂完成記念式典の後、世界平和祈願・万国万霊並びに信徒合同慰霊祭、大本神論拝読、玉串奉納功労者表彰の後、八雲琴「松の齢」、舞囃子「西王母」が奉納された。
 その後、愛善堂の玄関前で、出口教主を囲んで全員で記念撮影をした。昼食時には同本部混声合唱団が、小野寺先生の伴奏で「試練」や「神郷」を披露した。また直心会、青松会や青年部贈呈セレモニーが行われ、全員で基本宣伝歌斉唱した。
 引き続き、裏千家の野点席が設けられた。またお茶室で「教主様ご面会」が、遠方からの参拝者を中心に行なわれた。この間、参拝者達は旧愛堂の「写真で見る南米宣教八十年展」を見学した。
 藤本和治特派宣伝師は「最後の交歓会では、皆が櫓の周りに集まり、みろく音頭・愛善音頭などで、楽しく盆踊りをしました。ビンゴやシュラスコでも、教主様や日本からの参拝団に大変喜んでもらえました」と述べた。
 大本教は開祖・出口なお氏と、その娘婿である出口王仁三郎氏の二人を教祖とし、「神が世の中を立直し、地上天国<みろくの世>を建設する」と主張し、経典は出口なお開祖の「お筆先」を編集した『大本神論』及び出口王仁三郎教祖が口述した『霊界物語』。教団は大正十年から昭和二年の第一次大本事件、昭和十年から二十年までの第二次大本事件として二度の大宗教弾圧を受けた。聖地は京都府綾部市と亀岡市にある。

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