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移住50周年記念に作りました『コチア青年・鶴亀音頭』=異能、首都の荒木滋高さん=式典のテーマソング候補

12月11日(土)

 音楽に秀でている人物として仲間の間で広く知られているブラジリア在住の荒木滋高さん(72、三重県)が、来年に迫ったコチア青年移住五十周年のために「コチア青年・鶴亀音頭」を作詞・作曲した。自他ともに認めるオリジナル音頭だ。本人は詩や音楽を特別に学んだことはない、と謙遜するので、持って生まれた天分かも知れない。ブラジリア音頭など、作り上げた歌と曲は数知れない。
 一九五五年九月十五日、コチア青年第一次一回生としてブラジルの土を踏んだ荒木さんは、サンパウロ州アチバイアで四年間の義務就労を終えて、五九年にブラジリアに移動、野菜や果物などの栽培を手掛けて現在に至っている。いわば首都圏の食材供給〃元祖日本人〃の一人だ。長女は東京にあるブラジル総領事館で活躍している。
 「鶴亀音頭」は努力・幸・仲間・感謝・祭りの五部構成となっている。
 去る十一月二十七日、ブラジリア近郊のバルジェン・ボニ-タ日本文化協会会館で行われたサンパウロ州からの仲間との交流会(本紙・十二月三日報道)で自ら音頭を歌って喝采を浴びた。
 この「鶴亀音頭」は、コチア青年移住五十周年記念式典のテーマソング候補の一つに浮上したようだ。夢を乗せた歌詞を紹介すると、
 一(努力)チョイト出ました鶴亀音頭、移りきたりて半世紀、荒野も沃野に姿を変えた、妻よ我が子よ有り難う (以下合唱)サテ鶴は千年、亀は万年だよ、ソレ、コチア青年万万年だよ。
 二(幸)幾多山越え又谷越えて、辿りついたる楽園の緑と太陽この身にそそぐ、ブラジルの大地よ有り難う
 三(仲間)広いブラジル北から南、コチア青年どこまでも築き上げたるこのパラダイス、母国日本も有り難う
 四(感謝)鐘を鳴らそう平和の鐘を、我らコチアの青年で、世界の幸せ祈って鳴らそう、今を感謝に有り難う
 五(祭り)我ら仲間だコチアの青年、さあ-さ皆さん輪になって手拍子たたいて鶴亀音頭、櫓太鼓もどんとこい (フィナーレ)どんとこい、どんとこい、どどんとどんとこい、ありがとう・ありがとう・ありがとう。

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