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沖縄県人会=新潟中越地震にチャリティーショー=復興支援に5時間の熱演=南雲新潟県人会長も感激

12月15日(水)

 新潟中越地震の災害支援にチャリティーショーを開くことを理事会で決めていたブラジル沖縄県人会(宮城調智会長)は、十二日午後二時から県人会役員や婦人部、青年部などが大勢手伝って、同会会館で「新潟中越地震災害支援チャリティーショー」を盛大に開催した。
 開演に際して、宮城調智会長は「終戦の折から、沖縄復興のための日本政府からの支援は、六兆円にも上り、その支援が沖縄の復興にどれだけ役立ったかわからない。地震の被害に遭われた新潟中越の方々にとっても、冬が近づき長雨の中で復興に向けて立ち上がらなければならない時に、私たち沖縄県人としても何かできないかと考え、チャリティを行なうことになった」と挨拶。「多くの方々がこの支援に協力してくれた。今日のこのチャリティーショーが、新潟の人たちに復興への励みになれば嬉しい」と述べた。
 続いて同県人会評議員会の山城勇会長も賛同者への感謝の気持ちを語った。
 新潟県人会の南雲良治会長は「新潟中越地震は、小千谷市近くの被害が一番大きく、自分の家も石垣が崩れるなど被害があった。この地震の報道を聞き、多くの方々から支援の申し込みがあり、県人会事務所に義捐金を持ってきてくれた方が沢山いる。また、本日は沖縄県人会からの申し出があり、支援のためのチャリティーショーに招いていただき感謝している。このことを被害の復興に励んでいる被災地の人々や、県庁に知らせたい」と感謝の言葉を述べた。
 開演は合同演奏で始まり、各流派、保存会、同好会などカラオケをはさんで午後七時半まで行なわれた。同理事会の呼びかけに応じてたくさんの団体が協力を申し出た。
 野村流音楽協会ブラジル支部、琉球箏曲興陽会、野村流古典音楽保存会ブラジル支部、琉球箏曲保存会ブラジル支部、琉舞協会、太華流華の会、玉城流てだの会、琉舞道場、琉球民謡保存会ブラジル支部、琉舞研究所、レキオス芸能同好会エイサ太鼓、琉球国祭り太鼓ブラジル支部が協力出演。カラオケ、柔道、沖縄相撲のデモンストレーションを含めて約五時間熱演を繰り広げた。
 この日同県人会では七支部でいろいろな行事が行なわれていたにもかかわらず、約三百人が会場を訪れた。支援金は後日集計して新潟県人会に贈られることになっている。
 最後まで見た南雲新潟会長は、「沖縄県人会はすごい。あの大きな会館がいっぱいだった。最後まで見させてもらいましたが、あの団結は素晴らしいです」と感想を語った。

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