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カズから激励受ける=ブラジルで音楽活動中 高杉圭さん=自分も羽ばたきたい

12月18日(土)

 いつかは音楽界のカズになる――。今年六月からブラジル国内で音楽活動をしている静岡県出身のギター奏者で作曲も手がける高杉圭さん(30)が、このほど永住権更新のためブラジルを訪れた元サッカー日本代表で神戸FWのカズ(三浦知良、37)から激励の言葉を受けた。十五歳からブラジルでサッカー修行をし、日本サッカー界の頂点に上り詰めた英雄から「頑張って」と言葉を送られた高杉さんは「自分もカズさん同様、ブラジルでの経験を生かして羽ばたきたい」と意気込む。
 かねてからブラジル音楽に傾倒していたという高杉さんは、米国の名門バークリー音楽院卒業。東京都内のジャズクラブを中心に活動してきた。十五歳でスパイクだけを手にブラジルの大地を踏んだカズ同様、本場ブラジルの空気を知ることで、自らの幅を広げたいと、高杉さんもギター一本を手に単身来伯。ライブ活動だけでなく、トニーニョ・オルタらブラジル音楽界の巨匠との交流も深めてきた。
 七日から九日までブラジルに滞在したカズは八日にニッケイ新聞の高木ラウル社長も訪問するなど短時間で精力的にスケジュールをこなした。サッカーどころで知られる静岡出身ということで実現したカズとの面会は滞在最終日。高杉さん自身、小、中学校はサッカーをしていただけに、カズからの励ましの言葉は大きな意味を持つ。「世界的に舞台を広げたいが、最終的には日本で活躍したい」とカズが歩んだ「成功の道」を高杉さんもまた、視野に入れている。

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