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新年、新しいしめ縄で=東洋街の大鳥居,貫禄の装い=レジストロの有志製作=大晦日まで取り付け

12月25日(土)

 【レジストロ】今年の七月に完成し、南米大神宮の逢坂和男宮司により、去る十一日、御霊移しが行われたばかりのガウヴォン・ブエノ街オオサカ橋の新しい大鳥居に、百五十キロもある本格的なしめ縄が、三十一日までに取り付けられることになった。東洋街のシンボルは、貫禄たっぷりの新しいしめ縄で新年を迎えられそうだ。
 リベルダーデ文化福祉協会に依頼されて、しめ縄を作ったのはレジストロの小野一生、中村嘉郎、大岩和男、伊藤信重の四氏。ともレジストロの春秋会(老人クラブ)の中心的メンバーだ。材料の藺草は、山村畳製作所社長で文協会長の山村敏明さんが提供した。
 現在、大鳥居に取り付けてあるしめ縄もこの四人が作ったもの。五十キロあり、そのような本格的なものの製作は初めての体験とあって、失敗を繰り返し完成するまで四日間もかかったと言う。その経験を生かして今回は一日で仕上げた。
 太さは現在のしめ縄の三倍もあり、貫禄十分だ。二十七日にはサンパウロに運ばれる予定。年末には取り付けられ、新年を待つことになる。
 「しめ縄」は辞書を引くと「悪神を入れないために神前や神事の場に張りわたす縄。神域を画する境界を示す」とある。このしめ縄はリベルダーデ地区の安全、平和を守ってくれるに違いない。(金子国栄さん通信)

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