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レジストロに尽くした=惜しまれる「サムライ市長」

1月7日(金)

 レジストロの前市長、サムエル・モレイラ市長は昨年十二月三十一日をもって、二期八年間の市長の重責を全うした。レジストロのため全力投球した八年間だった。
 一九九六年、三十三歳の若さで市長に初当選し、九九年発行の週刊誌「イスト エー」でサンパウロ州の市長ランキングで三位となり、〇〇年には一位にランクされた。日系ではない、家族にも日系は一人もいない。それにもかかわらず、何時も日系コロニアに協力し、寿司祭り、灯篭流しをはじめ数多くの行事を文協と共催した。
 「日系コロニアの皆さんのお陰であらゆる行事がうまく行き、市役所まで皆から喜ばれている」と言うのが口癖の謙虚な市長であった。UNESPの誘致、町の清掃、保健、飛行場の改修、KKKKの改修と移民記念館建築、千二百戸の庶民用住宅、八十Kmに及ぶ町内の舗装、日本文化の継承、普及など数々の業績を残した。
 五年ほど前、友好親善団の団長として姉妹都市の岐阜県中津川市を訪問した際、「サムライ」という渾名をもらった。何事にも時間厳守でスケジュールを精力的にこなした行動力と「サムエル」と「サムライ」の音が似ていることからこのニックネームが付けられた。
 レジストロ日伯文化協会(山村敏明会長)では、昨年の文協主催忘年会の席上、サムエル市長に感謝の意を表し、日本刀(大刀、小刀一組)を贈呈した。刀を持たない侍はサムライと言えないから、サムエル市長は刀を両手にさすがに嬉しそうだった。
 昨年の十二月、サムエル市長は市長任期中お世話になった在サンパウロ総領事、JICA事務支所長、国際交流基金所長を始め、各日系団体代表をサンパウロで夕食会に招待した。そのレストランの名は「SAMURAI」だった。
 ブラジルでは二期連続以上市長を務めることは出来ない。新年から後継者のクロヴィス・メンデスさんに市長の座を空け渡した。サムエル市長が充電して、再びレジストロのために尽くしてくれることを地元では願っている。(金子国栄さん通信)

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