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日伯両国政府公認校=日系人集住都市につくりたい=野沢菜普及の依田さん奔走=羽田元首相にも陳情

2月1日(火)

 ブラジルで野沢菜の普及に取り組んでいた依田道雄さん(長野県出身)が、デカセギ子弟の教育問題で奔走している。このほど、郵便で近況を知らせてきた。日本政府を動かして、群馬県、静岡県、愛知県などに日系人集住都市に、両国政府公認の学校をつくろうというのが、依田さんの構想。羽田孜元総理などに陳情したという。

 便りによると、依田さんは昨年六月、日本に帰国。日系人口の多い二、三の都市の教育委員長に会い、デカセギ子弟の現況などについて説明を受けた。「まだまだ、地方自治体が本格的なブラジル語教育をするのは無理だ」と感じたそう。
 そこで、同じく長野県出身の羽田孜元総理、息子の雄一郎参議院議員の元を訪れて、ブラジル人学校建設を国会で審議してほしいと陳情した。少なからず手応えを感じているようで、「日本でのお膳立ては、何とかしたいと思っています」と綴っている。
 やはり、ブラジル側の協力態勢が必要で、ブラジル日本文化協会(上原幸啓会長)に手紙を送付。協力を求めたという。「デカセギ子弟が帰国して、ブラジル社会のために、また日系人の繁栄のために両親と平和な生活が送れるようがんばってほしい」と鼓舞している。

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