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リュージュの溝口選手昏睡状態から目覚める

2月11日(金)

  【既報関連】来年の冬季五輪の会場をテスト走行中に起きた事故で頭などを打ち、昏睡状態に陥っていたリュージュの五輪代表選手で日系三世の溝口レナト(29)が八日、昏睡から目覚め危険な状態を脱した。溝口は九日に入院先のイタリア・トリノ市内の病院で健康状態などを再度、検査したという。
 氷で出来たコースをそりで滑走するリュージュ競技の第一人者となる溝口。来年のトリノ五輪で会場となるコースで練習中だった先月三十日、バランスを崩してコースで頭などを強打、ヘリコプターで病院に搬送された後、手術を受けていた。
 脳内に出来た血腫二つの除去をしたが、脊髄なども痛めていたことなどから溝口は自発呼吸が出来ず、人工呼吸器をつけたまま十日間意識が戻らなかった。八日にようやく自発呼吸が可能になった上、懸念された脊髄への損傷が見られなかったという。
 同コースでは溝口の事故以降も各国の複数選手が同じ個所で事故を起こしたことから、国際リュージュ連盟はコースの設計に問題があるとみて、異例のコース改修を決めている。

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