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郷土の伝統、普及へ=神楽開き 絢爛衣装で舞い披露=広島県人会

2月22日(火)

 ブラジル広島神楽保存会(細川晃央会長)は二十日、広島文化センターで神楽開きを行った。午前から開かれていた総会に引き続き行われたもので、約五十人の会員がふるさとの伝統芸能を堪能した。
 題目は「塵輪」で、今回披露されたのは、「臣」と「鬼」の金襴の衣装各一組(打掛、タマヌギ片切りセット、袴)。総額百万円を超える絢爛衣装で、安芸高田市と同市の美土里神楽連合会、高宮神楽連絡協議会が費用を出しあって寄贈した。
 昨年十一月、広島市で行なわれた筒井數三広島県日伯友好協会会長への「リオ・ブランコ国家勲章授与・祝賀会」に、大西博巳広島県人会会長と細川会長が出席した際、両氏に目録が手渡されており、今回訪日した伊達すみえ事務局長が今年一月に持ち帰っている。
 お面(鬼、猿、侍、若者、ひょっとこ、翁、中年男)、衣装(前垂れ、鉢巻、陣羽織)、刀など中古品十六点も福山荒神神楽団から寄贈されているが、これは来月来伯する指導員が持参する予定。
 五人だった保存会のメンバーも今では三十七人となった。水曜日は午後八時から十時、日曜日は午前九時から午後一時まで行っている。
 細川会長は「四月には、文協やSESCでも公演します。〇八年にカーニヴァルに参加できれば」と、郷土の伝統文化普及に熱を込めた。

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