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お言葉を頂いた=陛下から、松伯生徒

 「天皇・皇后陛下からお言葉を頂きました」
 昨年末から、訪日していた松伯・大志万学園(川村真倫子園長)使節団が十二日帰国した。二年に一度派遣されており、今回で十五回目。
 期間は四十五日間で、東京、奈良、京都、広島、北海道などを訪れた。元旦には明治神宮を参拝、翌日は皇居一般参賀に参加した。
 引率した斎藤永美教諭によれば、宮内庁の総務課長が「ようこそ日本へ。今日はよく来てくださいました」という陛下からのメッセージを伝えた。
「九九年の使節団が天皇・皇后陛下に謁見したので、(観覧席から見て)制服を覚えてくれていたのでは」と興奮気味に語った。
 千葉、札幌、鳥取ではホームステイもあり、十一人の生徒は日本の一般家庭にも触れる旅となったようだ。
 秋葉エンリッケ君は「鳥取でスキーをしたのがすごく楽しかった。日本語で分からないことが多かったので勉強を続けていきたい」と力強く語り、四世の斎藤マルシャル君は「ひいおじいちゃん、おばあちゃんの出身地、広島を訪れることができたのがよかった」と話した。
 「今回の生徒は好き嫌いなく何でも食べ、みんな日本が大好きになったようです」と斎藤教諭。「ブラジルへ電話を掛けないことを生徒自身が取り決め、独立心を養った。今回の経験で親のありがたさに感謝する気持ちを持ってくれれば」と成果を期待した。
 なお、二十五日午後七時半から、今回の旅行の報告会が同学園で開かれる。

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