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首相の揮毫=文協に寄贈=素晴らしい!=若い人も喜ぶ=文化祭りで展示へ

3月12日(土)

 「素晴らしい!感謝します―」。上原幸啓文協会長は満面の笑みを浮かべ、本社の高木ラウル社長に握手を求めた。四日付本紙七面で報じた小泉首相の揮毫(きごう)が十一日、高木社長から上原会長に手渡された。
 揮毫は一メートル四方の和紙に「日日新 新天地」と書かれたもの。実はこの揮毫、今年五十周年を迎える文協に寄贈しようと、高木社長が飯島勲秘書官に頼んであった。先月、首相のいとこである井料堅治さん宅に届けられていた。
 「びっくりさせようと誰にも言ってなかった。来週には見積もりができるので、各方面に協力をお願いしていく」と、高木社長は石碑建造へ意欲をみなぎらせた。石碑は文協敷地内の庭園に設置される予定だ。
 今回の経緯を知らなかった井料さんは、「グアタパラの揮毫と一緒に届いたのであれっと思った。五十周年にはいい言葉じゃないでしょうか」とコメント。
 上原会長は「こういう好意はとても有難いこと」と感激の面持ちで話し、すぐ貴賓室に展示することを約束。十三日の文化祭りには、来場者の目に触れることになる。「二世、三世の若い人たちも喜ぶと思います」と大きくうなずいた。
 この「日日新 新天地」は、中国古典の四書五経の一つ「大学」にある「苟日新、日日新、又日新」(まことに日に新たに、日々に新たに、また、日に新たなれ)によるもののよう。
 日々新たに気持ちを引き締め、物事に意欲的に取り組むべきといった心構えを説いたもの。それに首相が独自に「新天地」と付け加え、新大陸ブラジルに暮らす日系人への言葉にしたと思われる。

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