ホーム | 日系社会ニュース | ブラジル太鼓で勝負=日本の大会に出場へ=アルモニア響楽座

ブラジル太鼓で勝負=日本の大会に出場へ=アルモニア響楽座

3月15日(火)

 昨年行われた第一回全伯太鼓大会で優勝した「アルモニア太鼓響楽座」の一行ら十二人は、東京で二十日開催される第七回日本太鼓ジュニアコンクールに特別出場するため十六日に訪日する。
 これは全伯大会で優勝した副賞として、日本太鼓連盟から招待されたもの。同コンクールには、三十三都道府県から選抜・推薦された強豪四十チームと、アルモニアのような特別参加が三チーム、総勢五百六人が出場する。
 同コンクールに特別出場するほか、特別講習会を受講したり、静岡県浜松市にあるブラジル人学校ピタゴラス校や愛知県豊橋市にある同アレグリア・デ・サベール校の生徒にも披露する予定。最後に日本太鼓連盟から記念に太鼓を三つプレゼントされることになっている。
 十日来社したブラジル太鼓協会の渡部一誠会長は「日本のチームを観察し、大いに学んできてほしい」と語った。同響楽座チームを抱するコレジオ・アルモニアを経営する同学生会の和田忠義理事長は「今までの練習の成果を存分に発揮してきてほしい」と述べた。
 当時JICAシニアボランティアだった川筋太鼓指導者の小田幸久さんが呼びかけ、二年前に響楽座は発足した。生徒の年齢は十四~十九歳。その一人、非日系のエドゥアルド・マンゾさん(16)は「太鼓を始めた時から、日本行きは期待していました。厳しい練習の成果をみせ、完璧な演奏をしたい」との抱負を語った。
 リーダーの梅本善忠さん(25)は「全国各県からの強豪ばかり集まる大会。口で言うより、見て日本文化を理解してほしい」と仲間への言葉を語った。

image_print