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「日本の歌謡曲を台湾コロニアに」台湾人ジョ永安さん

3月16日(水)

 日本の歌謡曲を台湾コロニアに広めたい──。●永安さん(74、台北出身)がこのほど、台湾人(母国を含む)で初めて日本アマチュア歌謡連盟(NAK)の認定講師の資格を取得。十二日夜、息子が経営するフィットネスクラブで新年会があり、日・台交流の架け橋になりたいと張り切っていた。
 この日は友人・知人など七十人が招待を受けた。日系コロニアから、北川彰久NAKブラジル本部長、羽田宗義文協音楽委員会副委員長らが出席。両国の歌を通して交流を深めた。
 ●さんは一九七六年に渡伯。六十歳ごろまで、ピニエイロス区で時計店を営んでいた。十五歳まで日本式の教育を受けて育ち、日本の歌謡曲に関心を持った。「藤山一郎の『男の純情』が好き」と目を輝かせて話す。
 北川本部長の元に約十年前から、妻静江さん(65)と共に通っている。「日本人にも負けない歌唱力だ」と、同支部長が認定講師に推薦。NAK本部から実力を認められた。
 ●さんは「音楽は大好き。それを通じて国際親善などが出来たらうれしい」などと、指導者になった喜びを語る。
 出席者の一人、鞠小郷さん(53、台北出身)は「国際交流に興味があります。例えば、張福群さん(68、河南省鄭州出身)がブラジルのダンスを覚えてコロニアに紹介していますよ」と同氏の活躍に期待を込めていた。(●はサンズイに余)

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