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武本文学賞受賞祝う=小説部門の荒木さんら

3月22日(火)

 ブラジル日系文学会(武本阜夫会長)は、武本文学賞授賞式を二十日午後三時から、リベルダーデ区の東洋会館で開いた。今回で二十二回となる。
 会場には関係者が約百人集まり、各部門投稿者の受賞を祝った。
 今回小説部門で入賞した荒木桃里さんは、第一回武本賞の随筆部門「幻の米作移民」、パウリスタ文学賞「潮の河」でも入賞を果たしており、今回の受賞作を含めた全てがアマゾンを題材にした作品。
 荒木さんは受賞者を代表してあいさつ。「アマゾンに足を向けて寝られない」と会場の笑いを誘いながら、「伝達性のある書き方と文章のリズムを大事にしている」と小説を書く際のモットーを紹介。
 受賞の喜びを「投稿者同士で切磋琢磨してきたおかげ」と話した。
 式後はカクテルパーティーが行われ、来場者は文学の話に花を咲かせていた。
 【小説部門】入賞=猿橋の河(荒木桃里)、佳作=婉●夫人(彭鄭美智)、村の風説(森淳介)、広場のライト(土佐政美)【翻訳】くも(オリージェネス・レッサ作/鯖戸みや訳)【随筆】佳作=文学と周辺(加藤武男)、三国志を読んで(鈴木八重子)【短歌】佳作=継母眠る里(渡辺光)、追憶(内川愛季)、亀の歩み(藤田あや子)移民人生(瀬尾天村)【川柳】リャンコの死(藤倉澄湖)【俳句】佳作=風薫る(鈴木点灯子)、移民劇(山下とし子)、一天四海(富樫羽州)、老介護(三宅昭子)【詩】佳作=夢(斎藤白憂)、ひとり旅(富岡絹子)、生きる(高橋干晴)。(●は、オンナヘンに亭)

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