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山下さんが理事長に=療育音楽協会、異例のトップ人事

4月7日(木)

 ブラジル療育音楽ボランティア協会は、去る三月十九日、定期総会を開き、山下忠男前援協事務局長(京都府出身、71)を新理事長に選出した。協会外から理事長を迎えるのは、極めて異例なこと。ブラジル最大の日系福祉団体で、三十五年間培った実績が買われた。山下会長は援協常任理事に就任したほか、地元ディアデマ市の老人福祉センターで指導員に推され、定年後、ひっぱりだこになっている。
 同協会は、赤星建彦名誉理事長の初来伯を契機に、八五年五月に創立された。音楽を通じて、精神病患者、知的障害者、高齢者の健康増進を図るのが目的。日系の老人ホームやサンパウロ市東部の養護施設などで活動を展開している。
 会員は百人。三十五人のボランティアが所属している。一昨年は女性指導員、昨年は赤星名誉理事長が来伯。てこ入れを行った。
 山下新理事長は「援協にいた時から、協会の活動は知っていた。と言っても、内部の詳しいことまで分からないのが現状。これから、勉強して協会を活発化させたい」と抱負を語っている。
 副理事長は次の通り。第一=渡部英子、第二=小野活人、第三=高柳民子。敬称略。

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