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所得税申告に注意を=国税局の監視強まる

4月15日(金)

 イビウナ農村シンジカットの立花アウリシオ会長が十一日に来社し、「農業者もインポスト・デ・レンダ(所得税)でイゼント(無税)申告した人は注意を!」と訴えた。
 月収千百六十四レアル以下の人が同税免除になる。年収なら一万三千九百六十八レアルだ。ところが、「同じ人物が銀行口座やクレジットカードでそれ以上の金額を動かしていた場合、後からレセイタ・フェデアラル(国税局)が追徴金を通知することがある」と立花さんは注意を促す。
 無税申告の審査は遅れており、五年前の分までは国税局が呼び出して説明を求めたり、場合によっては追徴金を通知されることもある。ただし、五年を過ぎると法的に追求できなくなるという。
 国税局は近年〃ビックブラザー〃と呼ばれるスーパーコンピューターを使って、クレジットカードで月五千レアル以上の金額を動かしている人を監視しており、もしその人物が無税申告している場合は追徴金を科すようになった。
 特に無税申告時に「不動産を所持」「車を所持」に印をつけた人は要注意。「銀行口座だけでなく、現在では州立交通局(DETRAN)のデータも参照するようになっている」と説明する。
 「作物を売った時や経費を払った時、できるだけそれを証明できる領収書などを残してください。会計事務所などに相談すれば、帳簿上、赤字になることもあります」と所得申告を勧めた。
 立花さんは「昔のように〃どうにかなるよ〃は通じません。今はコンピューターで口座の動きを検査しています」と警告した。

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