ホーム | 日系社会ニュース | 谷「勝っても謙虚に」=下本「手ごたえある」=上原「天命待つのみ」=きょう文協会長選=カギ握る浮動票の行方=午後1時半、投票開始

谷「勝っても謙虚に」=下本「手ごたえある」=上原「天命待つのみ」=きょう文協会長選=カギ握る浮動票の行方=午後1時半、投票開始

4月16日(土)

 文協創立以来初めての会員直接投票制による会長選挙がきょう十六日午後一時半から、文協ビルで行われる。移民百周年を三年後に控え、名実ともに〃全伯日系社会の代表〃の座を巡る選挙だ。事務局では、投票数を二千前後と予想。各候補が既に獲得している委任状の数では谷候補が頭一つ抜き出ている。ただ、予想投票数の過半数には遠く及ばず、浮動票の行方が勝敗を決定するとみられる。候補三氏に意気込みなどを聞いた。
 「会費納入の確認と、最後のお願いを電話でしています」と、直前まで全力投球の谷候補。
 六百超の委任状を既に集めた。さらに、当日約百人が直接投票してくれるものとみている。おおよそ七百の「確定票」がある。
 「勝っても、『謙虚にして奢らず、更に努力を』という言葉を肝に銘じたい」と表情を引き締めた。
 下本候補は、他候補同よう、二月末までに全会員に宛てに手紙を送り、投票を呼びかけている。
 「選挙のための会員集めはしない」と公言。集まった委任状は八十ほどしかないという。
 それでも得票数に関しては、「全く予想がつかない」とした上で、「色々な団体の人から、僕を応援していると聞いている」と手応えを感じている。
 現会長の上原候補にとっては、就任以来二年間の活動に対し審判が下される選挙にもなる。
 「明日になれば全てが分かる。選挙によって多くの人が興味を持ってくれたのはいいが、一時的なものにならないようお願いしたい」と十五日午前、語った。
 約四百の委任状を集めたとされるが、「僕には分かりません。とにかく、みんな頑張ってくれてます」と述べるに留まった。
 現在の心境については「人事を尽くして天命を待つ」。「とにかく、文協と日系社会がバラバラにならないように祈っているだけ」と述べた。

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