ホーム | 日系社会ニュース | 文協会長選挙=決選投票は中止か=谷陣営が法的手段に

文協会長選挙=決選投票は中止か=谷陣営が法的手段に

4月27日(水)

 三十日に予定されている文協会長選挙の決選投票が中止される可能性が出てきた。十六日の投票で最多得票だった谷広海候補の陣営は二十六日午前、法的手段に訴えたようだ。
 決選投票を中止するための仮処分を求める申請を裁判所に行い、有効と判断されれば、決選投票は中止され、先の選挙結果に従って理事会を入れ替えることになる可能性がある。
 谷陣営の広報によれば、「選挙結果が発表され、決選投票になると発表されると同時に、これはおかしいとの声が殺到しました。現在の定款から解釈すれば、最も多く票を得た者を当選者とみなすのが当然だとの声です。規定によれば決選投票を行うのは、まったく同数で勝敗が決まらない場合だけだとのことでした」と今回の動機を説明する。
 「法律に照らし、司法の手によって透明性のある、正しい判断を仰ぎたい」との考えから、思い切った手段に訴えたようだ。
 二十五日夕方、シャッパ構成員らにもこの件を説明して承諾してもらったという。
 谷陣営としては「この方法を取ることが日系社会に混乱を招くではないかという意見もあると思いますが、むしろ逆に司法による正しい判断が下されることにより、必ず多くの人の力を結集して、新しい日系社会の構築をするきっかけになると信じています」と説明している。

image_print