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投票なし=拍手で承認へ

4月30日(土)

 今回の会見で谷陣営では、「委任状は十六日の提出者のみに返される」との書面が二十八日になって送られてきたことに対し不満を述べた。
 さらに、選挙管理委員会に、今回の選挙に関しての苦情をまとめたものを提出しようとしたが、会見に出席した選管の山内淳副委員長は受け取りを拒否した。
 「送った内容はすでに谷陣営立会いのもとで話し合われたものを書面にしただけ」。強い態度で付き返し、話し合いの場が一瞬緊張に包まれる場面も。
 谷氏の辞退で、選挙自体の変更が予測される。上原氏の単独シャッパになれば、投票形式ではなく、拍手などでの承認を行う形となるようだ。
 山内副委員長は、「三十日の決選投票はあくまでも、十六日の総会が続いているものと理解している」との見解を述べた。
 つまり、三十日午後二時に総会が続行され、出席者に上原シャッパの承認を行い、新執行部が誕生することになる。
 本紙の電話取材に対し、選管の原田清委員長は、「そのためには、谷氏と同陣営の代表である徳力事務局長の署名入りの選挙辞退書が必要だ」と説明。辞退書がなければ、午前九時から、委任状の受付なども含め、予定通り選挙は行われるという。
 谷氏は「明朝八時までに持っていく」と話したが、山内副委員長が、「それ以前に二十九日午後七時に予定されている選挙管理委員会の臨時会合に諮る必要がある」と説明。それを受け、「それまでに準備する」と谷氏は約束した。

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