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美と健康は胃腸しだい=新谷弘実医師が来伯講演

2007年3月8日付け

 「あなたの体は食べ物しだい」――。一九六九年、世界ではじめて大腸内視鏡(コロノスコープ)を使って、開腹手術をせずに内視鏡による大腸ポリープの切除に成功した、胃腸内視鏡分野の外科医の新谷弘実(福岡県出身)医学博士が来月の二十一日と二十二日に、サンパウロとポルトアレグレで「健康と美容は胃腸の様子次第」と題した講演会を開くため来伯する。
 新谷医師は、一九六〇年に順天堂大学医学部を卒業後、横須賀米国海軍病院にてインターンを終了。六十三年に、新しい医学の可能性を求めて米国ニューヨークに留学した。
 その後ニューヨーク大学附属ベルビュー病院とニューヨークにあるベス・イスラエル・メディカルセンターにて五年間の外科レジデントを終了。五年後には、今や一般的な手術方式となった、トータルコロノスコピー(大腸全域にわたる大腸内視鏡検査)の挿入技術を完成させた。
 独自の大腸内視鏡検査法によって四十数年間、日米他、世界の多くの人々の胃や腸を診断し、大腸ポリープや初期大腸ガンの内視鏡による摘出を行ってきた件数は、三十万例を超える。
 新井さんは今回が初めての来伯。講演会では、膨大な患者の食歴を調査した「食生活・生活習慣」についてのデータから「食生活・生活習慣」が良い胃相・腸相や悪い胃相・腸相をクリエイトする大きな要因となるばかりでなく、様々な病気、慢性の生活習慣病に大きくかかわってくることを、健康・不健康な人間の胃腸を撮影した内視鏡を交えながら講演する。
 自然食品『anew』ブラジル社の加藤滋営業部長が案内のため来社。加藤部長は、「何を食べるかによって自分の健康が左右される。今回の講演で、食べ物の重要性を少しでも多くの人に再認識して頂けたら」と多くの来場を呼びかけている。
 入場無料。(保存食品を一キロ持参すること)。講演はポ語通訳がつく。四百人限定。申し込みは、anew(11・6823・8933)まで。
 【新谷弘実】アルバート・アインシュタイン医科大学外科教授、ベス・イスラエル病院内視鏡センター所長、前田病院・元赤坂胃腸科クリニック、半蔵門胃腸クリニック最高顧問。
 【講演会会場と日程】
 二十一日、サンパウロ=Novotel-Sao Paulo-Center Norte(Av.Zaki Narchi,500)。午後二時から五時半まで。二十二日、ポルトアレグレ=Hotel Embaixador(Rua Jerinimo Coelho,354,Porto Alegres-RS)。午前九時から十二時半まで。

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