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東西南北

5月7日(土)

 農務省肉類監督局(DIPOA)は五日、四日までに屠殺した米国向け加工肉の輸出を一時差し止めた。これは三、四月来伯した米衛生検疫官が、検疫システムの問題点を指摘したことによる。差し止めには米政府公認の精肉場二十八カ所も含まれ、システムを改善しても、米国が再開を許可するのは一年後とみられる。業者は検疫に問題があったのであって、生産工程にはないと不満を訴えた。
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 アマゾナス州政府は九日にブラジル地理統計院(IBGE)を相手取って訴訟を起こす見込み。IBGEが定めたアマゾナス州は、面積が千百八十四平方キロメートル削られ、アクレ州へ編入される。検察庁の話では、同地域はアマゾナスとロンドニアの両州で取得権を巡り最高裁で争っていた。それで最高裁がアクレ州へ贈呈するようアマゾナス州に打診していたという。
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 リオ・グランデ・ド・スル州テオトーニア市の製靴工場で五日、武装した十五人が従業員百十人を人質に取って三時間以上にわたって立てこもった。その間、従業員はトイレに連れて行かれ、十人ずつ別室で携帯電話を差し出すよう命じられた。犯人らはパソコンと銀行の現金自動預け払い機一台をこじ開けて現金を奪い、乗用車三台に分乗して逃げ去った。
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 テレビ局グローボのエルランジェール広報部長は五日、三月に放映開始の同局のドラマ番組「アメリカ」が、ブラジル人の米国不法入国者増加につながっているという批判は笑止千万だと述べた。四月に不法入国者の数は四千八百二人と前年の十倍に急増したが、放映後一カ月で不法入国を準備できる業者はおらず、ドラマは駐伯米国大使館に賞賛されていると反論。しかし、逆にドラマが不法入国の現実を変えていないことも認めた。

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