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東西南北

ニッケイ新聞 2009年10月8日付け

 事前に問題が漏れて中止された国家高等教育試験(Enem)が、12月5、6日実施と決定した。内定段階でネット情報が流れた6日は、あっという間にコメントが書き込まれ、バイア州立大学やリオ州立大学、サンタカタリーナ連邦大学その他の試験と重なるとの苦情が続々。11月から大学入試が始まり、週末は調整が困難だとわかっていたはずの教育相。フランス在住で受験のため帰国、ホテル住まいをして決定を待っていたが、12月までの滞在は無理と再渡仏した姉妹の話もテレビで報じられた。入試日程変更やボーナス点加算可否などの判定に頭を悩ましている大学もあるが、次回の試験での問題漏洩は許されない。
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 リオのバイシャーダ・フルミネンセで7日朝7時40分ごろ、SuperVia運営の電車が故障。ニロポリス駅の100メートル手前で電車が止まり、乗客は線路をたどって駅まで行ったが、線路上を歩く乗客のせいで、他の電車も運行停止となり、プラットホームは大混乱。ジャペリー線の駅はみな混乱が起き、切符売り場やカトラッカが壊された所も。負傷者11人の他、メスキッタ駅では車両火災も発生して混乱に輪をかけた。
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 ミナス州マリアナのサンフランシスコ・デ・アシス教会司祭宅に、思いがけない小包が届いた。中には、少なくとも60年以上前に盗まれた、塔の上の十字架と謝罪の手紙が入っていたという。7月に教会まで行ったものの、自分の手で返す勇気がなかったと書き綴った手紙には、会堂の入り口にある写真にうつっている十字架であることの説明と、機会があってマリアナを訪れた時には、十字架が元の場所につけられていますように、とも書き添えてあったという。

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