ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

 「リオ五輪の前にジウマ大統領の罷免問題決着を」と願っていたテメル暫定政権だったが、弾劾裁判実施か否かを決める上院本会議は8月初旬となった上、トランスペトロ元総裁のマシャド氏のデラソン(報奨付供述)が浮上した。デラソンそのものは、連邦検察庁も「既に極めて多数の証言が集まり、事件の大筋はわかったので、虚偽が増えないように」打ち切る方向にあるが、そこにこれまで聞いたことのない内容満載で、テメル氏が不正な金の動きに関わった可能性を示す供述まで飛び出した。ラヴァ・ジャットには「全てを洗い流す」の意味もあるが、これから2カ月弱で何が洗い流されるか。
     ◎
 16日付伯字紙によると、昨年10月から6月11日までの間に、全国で小頭症と診断された赤ちゃんの数は1581人に達した。ジカウイルスの影響で「疑いあり」とされた子は7936人いたが、疑いの晴れた子は3308人。残り3047人に関しては、まだ調査が進んでいないという。ちょうど今は冬に近づいていることもあり、ジカウイルスを媒介する蚊の発生も減るが、五輪や次の夏季に向け、ジカ熱患者や小頭症の発生減少も願いたい。
     ◎
 15日のサッカーの全国選手権、パルメイラスはコリチーバとの試合で2―2と引き分けたが、勝ち点1を獲得したことで、首位に躍り出た。サントスとサンパウロは共に勝利し、それぞれ4位と6位に浮上した。コリンチャンスが15日にチッチはセレソン監督に引き抜かれたと発表した後でもあり、他チームとしては名将の去る年に優勝を狙いたいところか。

image_print